朗報:4月8日から新政策「即買即退」税還付を実施
4月8日、国家税務総局は『外国旅行者の購買に対する即時免税サービス措置の全国展開に関する公告』を発表し、これまで上海、北京、広東、四川、浙江などで試行されていた「即買即退(その場での免税)」政策を全国に拡大すると発表しました。これは中国を訪れる出張者や観光客にとって大きな朗報ですので、内容を簡潔にご説明します。
1. 購入時点で免税申請が可能
従来は、外国人旅行者が中国国内で商品を購入した場合、免税手続きは出国時に行う必要がありましたが、新政策では免税手続きが前倒しされ、購入時にその場で免税を申請することが可能となります。その場で税金が還付されるため、当該金額を消費に充てることも可能になります。この制度は日本で2026年10月末まで実施される免税制度と同様です。
2.「即買即退」免税政策の手続きと条件
「即買即退」免税政策は中国国内で買い物をした際にいつでも利用できるわけではなく、特定の手続きと条件をクリアしなければなりません。
(1)免税申請はすべての店舗ではなく「即買即退」対応店舗で購入した商品のみが対象となる。
(2)「即買即退」対応店舗でクレジットカードの事前承認手続きを行うと、その場で税金の還付を受けることができる。
(3)出国時に税関へ申告し、税関が当人の身元と免税対象商品を確認する。還付代理機関により免税情報が確認されれば、クレジットカードの事前承認保証が解除され、免税手続きが完了する。
外国人旅行者が誓約した期限内に指定の通関地から出国しなかった場合、免税代理機関は旅行者が誓約した出国期限から3営業日以内に、クレジットカードの事前承認方式により税金を追徴するという点には注意が必要です。追徴された税金については、旅行者が実際に出国した際に再度免税手続きが行われます。
今後、各地域の税務当局により、地域ごとの「即買即退」免税政策の具体的な実施方案が策定されていくと思われますので、各地域の政策実施状況を正しく把握し、「即買即退」免税政策を活用することをお勧めします。
作成日:2025年04月10日