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税務監督管理の強化に伴う社会保険問題と対策 -NEW-

   社会保険料と医療保険料の徴収が税務当局に移管されたことに伴う監査の強化に加え、ビッグデータ連携による「金税四期」などの監督管理が全面的に実施されるにつれ、中国に進出する外資企業にとって、社会保険コンプライアンスは雇用管理の核心的課題の一つとなっています。2026年7月1日からは定年超過従業員の労災保険強制加入という新たな規制も加わり、社会保険コンプライアンスの要件は更に高くなっています。今回は現地企業がこの問題で直面する実務上のリスクと対策を要約します。

1. システムアラートを招きやすい低算定基数による社会保険納付
   2025年末より、全国を跨ぐ部門間のデータ連携プラットフォームが全面稼働し、人力資源・社会保障部門と税務部門のデータがリアルタイムで同期されるようになりました。これにより、毎月システム上で従業員個人所得税や銀行取引明細書の実質賃金、社会保険基数という主要3データが自動照合されます。これまで多くの企業では、賃金構造を分割し、業績賞与や残業代などを含めず基本給のみを社会保険基数として申告するという慣行がありましたが、現システムはこの種の処理方法をエラーとして自動的にアラートするため、実務でも多くの企業が税務当局からのリスク通知書を受け取っています。

2. 税務当局による社会保険の一元的な管理により、過少納付や未納が大きな経済損失に繋がる
   2026年6月1日より、社会保険料の徴収と監査業務は税務当局が一元管理しています(社会保険監査は人力資源・社会保障部門から税務当局へ移管)。これに伴い全国各地の社会保険優遇政策が徐々に縮小され、近年は各省・市で社会保険基数を従業員の年間実質賃金に基づいて申告するよう求める政策を打ち出しており、税務当局による社会保険料徴収と監査は日々厳格化しています。
   また、税務当局による社会保険料の追徴には最長年限制限がないため、税務当局により社会保険料過少納付・未納が確認された場合、企業は社会保険料の不足額全額を一括で補填する必要があるほか、1日につき0.05%を延滞金として支払う必要があります。

◆企業へのアドバイス
   コンプライアンス遵守を基礎とする長期的発展を実現するためにも、各現地企業は自社の雇用状況と社会保険基数データを遅滞なくチェックする必要があります。特に賃金明細と社会保険基数の整合性を重点的に確認すると同時に、長期的な社会保険のコンプライアンス体制の構築を当面の重要検討課題の一つとすべきです。
   外国籍駐在員、退職後再雇用者、派遣社員などの特殊雇用形態には社会保険申告ルールにもそれぞれに大きな差異があるため、必要に応じて現地弁護士にも相談し、税務調査と本社による監査という二重リスクを可能な限り回避・軽減するよう努めましょう。

作成日:2026年08月01日